風疹と予防接種と妊活・妊婦

2013年、2018〜2019年に風疹が流行しました。

その時に予防接種した方も増えて収束したように見えますが、報告は続いています。

風疹は、風疹ウイルスによっておこる急性発疹性感染症で、潜伏期間は2〜3週間です。ただし、風疹ウイルスに感染しても明らかな症状がでることがない不顕性感染のケースが約15%あるとされています。

風疹は妊婦さんが妊娠初期に感染すると胎児に感染し白内障や緑内障などの眼症状、先天性心疾患、難聴などを引き起こすことがあり、先天性風疹症候群(congenital rubella syndrome : CRS)と呼ばれています。

これらを予防する方法としては、ワクチンの接種が重要ですが、妊活中はワクチンを摂取した場合2ヶ月妊活を中止する必要があります。

もしワクチンを接種した後に妊娠が発覚した場合は安全なのでしょうか。

予防接種後に妊娠が発覚した女性の胎児への影響の有無を調べた研究報告があります。

ブラジルで2001〜2002年に22,708人の出産が可能な女性への風疹集団予防接種を行い、追跡調査しました。妊娠中にワクチン接種を受けた女性から生まれた新生児には先天性風疹症候群は見られませんでした。

たしかに風疹ワクチンは生ワクチンですので、理論上危険性はあり得ます。しかし、知らずにワクチン接種をしてしまった場合でも、先天性風疹症候群を危惧して中絶する理由にはならないとCDCにも記載があります。

日本での風疹ワクチンの使い方としては、接種後2ヶ月は妊活ができないとされていますが、妊娠していると知らずに接種してしまったケースで、現在まで問題があったとする報告は日本ではもちろん、世界でもありません。

また、日本では2ヶ月としている期間も、アメリカでは1ヶ月です。

もし妊娠に気づかずに予防接種を受けたとしても心配ないと考えても良さそうです。

妊活を始める前には風疹の抗体チェックを夫婦で行うのがおすすめです。

 

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