花粉症とワセリン

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

花粉、すごいですね・・・。

例年花粉症の症状が出ていない方でも「目がかゆい」と訴える感じることがあるようです。

 

花粉症でも「薬を飲みたない」という方も多く、漢方で症状の緩和、改善を希望されて相談に来られるケースもあります。また、薬以外の対策として「ワセリン」が使っているというお話を伺うこともあります。

 

最近、「ワセリンってよくないんですか?」と聞かれることがあり、使い方、注意点についてお話しした内容について、こちらでもお知らせしたいと思います。

 

花粉症で「ワセリン」が使われるようになったきっかけですが、おそらくですが、過去のこちらの研究が発端かもしれません

 

目や鼻の周り、鼻の中にワセリンを塗ることで、ワセリンの「べたつき」を花粉への「トラップ」にするというものです。

33名を対象に行われた研究で、ワセリンを使用することで、くしゃみと鼻のかゆみが大幅に軽減されたというものです。(鼻水、鼻づまりは軽減されませんでした。)

ワセリンは安全性が高い軟膏の基材としてよく使われるもので安全性も高く、目の周囲にも安心して使えます。

一方で、花粉が多すぎる場合など、花粉がくっつきすぎてかえって症状が出てしまうことがあったり、使いすぎによる「リポイド肺炎」の危険性も指摘されています。

 

怖いことが書かれていますが、心配する必要はありません。

 

ワセリンを使う時の注意点としては、純度の高いものを使うようにしたり、ワセリンを塗った後は、ワセリンに捕捉された花粉はとどまり続けるので、こまめに拭き取って塗りなおすようにします。

 

「リポイド肺炎」については、先ほどのサイトには

「鼻孔の内側に塗布されたワセリンは、通常、正常な鼻汁とともに鼻の後ろに排出されます。それからそれは飲み込まれます。まれに少量のワセリンが気管や肺に移動することがあります。何ヶ月にもわたりワセリンが肺に蓄積する可能性があります。この蓄積は「リポイド肺炎」として知られる肺の深刻な腫れや刺激(炎症)を引き起こす可能性があります。」

と記載がありますが、これは何年も毎日使い続けた場合のかなり「まれ」なリスクです。

 

「リポイド肺炎」は油脂類が肺に取り込まれて起こる肺炎です、これまで報告があるのは主に、中華料理人や整備工の方で気化した油分を吸うことがある方です。

 

外に出る時に少しでも取り入れる花粉を減らすために、メガネやマスクと併用する場合は心配はありません。

 

ワセリンは体温でテクスチャーが柔らかくなり、垂れやすくなるので、使用しにくいと感じたり、違和感を感じる場合は無理に使う必要はありません。

 

基本的な治療や、漢方で症状を和らげつつ、必要に応じて取り入れて見てください。

少しでも楽に花粉症シーズンを過ごせるように自分にあった工夫を取り入れてください。

 

漢方鍼灸接骨院 & よもぎ蒸し・吸い玉・リフレクソロジーサロン

タナココ

 

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