老化を「前向き」にとらえるということ

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

「老化」

聞きたくない言葉の1つです。しかしこの「老化」をどう捉えるかで、人生が変わる可能性があります。

 

老化=エイジングに対する考え方が、「健康」に影響を及ぼす可能性があり、老化を肯定的に受け止めている人は、否定的に受け止めている人よりも健康で長生きするのではないかとする研究報告が増えています。

 

・老化を前向きに考えること
・体の健康
・健康につながる行動や習慣
・心理社会的な健康

これらの関係を調査した研究があります。50 歳以上の 13,752 人を対象に行ったものです。


4年間の追跡調査によれば、老化を前向きに捉えている人は老化をネガティブに捉えている人に比べ、この期間での全死亡リスクが43%低かったとしています。

また老化を前向きに捉えている人は、慢性疾患(糖尿病、脳卒中、がん、心臓病、肺疾患など)のリスクが低く、また認知機能も保たれ、活動量も多くなり、睡眠障害も少ないという結果になりました。

 

歳をとることを「悲しいこと」と捉えてしまうのではなく、前向きに捉えることで健康を保つことができるようになります。

この研究の著者のひとりは老化を前向きに捉えるために、以下のようにアドバイスしています。

 

1 目的意識を持ち続けるために自分の価値観に合った計画を立てる

人生の目的は人それぞれであり、何を優先するかによって行動が変わる。一人ひとりの価値観にあった計画を立てることがすすめられる。例えば、ボランティア活動などは目的意識を持ち続けるという点でも素晴らしい方法でもある。


2 老化をネガティブなものと捉えない。

老化を否定的なものとして捉えてしまうと心身の健康に影響を与える可能性があるため、そのリスクを理解し取り去る必要がある。高齢になっても、健康的な行動は様々な病気のリスクを低下させ睡眠も改善し、転倒のリスクも減らすことができる。何歳であっても健康な行動は健康増進に役立つということを理解し、老化をネガティブなものとして捉えないようにすることが大切である。

 

3 社会的なつながりを維持する

歳を重ねるにつれ、周囲の愛する人を失うことが増える。その結果、社会的に孤立してしまうと、心身の健康が損なわれてしまう可能性がある。病気へのリスクも高まり、実際に病気になってしまうと人生の満足度が低下し、日常生活が困難になる恐れがある。社会的なつながりを維持することは、健康に良い影響を与える可能性が示されているので、そのつながりを大切にするべきである。もし失ったものがあれば、新しい何かに置き換えることが重要で、例えば、地域のコミュニティーに参加して友人を増やしたり、かつての仲間に会いに行くといったことでもよい。

 

4 何歳からでも新しいことにチャレンジする

人は齢とともに運動能力が低下する。若い頃にできていたことができなくなってしまうこともあるかもしれない。加齢による変化は変えようがないが、体に負担の少ない新しいことを学ぶことはできる。新しいスキルを習得した高齢者は、記憶力、自尊心、そして生活の質(QOL)が向上するという研究報告もある。新しいことに挑戦するのに遅すぎるということはなく、新しい興味の対象を追求するのにも年齢は関係ない。

 

「老化」は聞きたくない言葉の1つですが、避けられない以上、その現象とどう共存していくかが重要になります。

 

今回の研究報告では、老化を前向き捉えることで健康を維持することができ、できないことを思い悩むのではなく、できることにはどのようなことがあるかを考え、人とのつながりを大切にすることが、健康で長生きするために大切であるということを示しています。

 

歳をとることで得られるメリットもたくさんあります。周囲の目をあまり気にしなくなったり、無理して背伸びをしなくなったり、自分自身の魅力に気づけるようになったり、許容範囲が広くなったり、自分の意見を伝えられるようになったり・・・。

 

老化を、歳をとって不便になるから悲しいと捉えるのではなく、良い面にも目を向けて前向きに生きていきたいですね。

 

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