こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
羽毛布団
寒くなって来ました。朝起きるのがちょっと大変な季節です。
寒い日や寒い夜の睡眠に欠かせなくなるのが、保温性の高いダウンジャケットや羽毛布団です。
またこの時期に報告が増えるのが「肺炎」の報告で、特に「鳥関連過敏性肺炎」の報告が増えます。「過敏性肺炎」とはどのような病気でしょうか。過敏性肺炎は日本呼吸器学会の一般向けの説明によると
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【概要】
肺にある小さな空気の袋(肺胞)や最も細い気道(細気管支)の内部や周囲に発生する炎症で、細菌やウィルスなどの病原体が原因でなく、有機物の粉塵や化学物質(これらを抗原と呼びます)を繰り返し吸い込んだことによるアレルギー反応が原因となります。息切れ、せき、発熱といった症状が見られ、抗原を避けることにより、改善しますが、長期間抗原に曝露されていると炎症が慢性化し、肺がどんどん固くなります。
【疫学】
30~50才代の人に多い傾向にあります。季節は春から秋に多く、特に夏に多く見られます。
【発病のメカニズム】
抗原として頻度は高いものに、カビ(中でもトリコスポロンというカビが原因のことが多いです)が挙げられます。そのほかに、細菌の一種、鳥類の排泄物に含まれるタンパク質、キノコの胞子、ポリウレタンの原料となるイソシアネートなどがあります。これら抗原に反応するリンパ球が肺内に増えることにより炎症がおこり、酸素の取り込み低下やせきを誘発していると考えられます。
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とあります。過敏性肺炎はその原因についていくつかに分けられますが、上記に記載ある夏の時期にカビが原因でみられる「夏型過敏性肺炎」が日本で初めて調査が行われた1991年の報告では、全体の7割を占めていました。
しかし、その後2000〜2009年の10年間に診断された222例を調査したところ、1991年の報告とは異なる内容であることが示されました。報告によるとなんと全体の6割を占める134例が、鳥関連過敏性肺炎で、夏型過敏性肺炎は33例のみでした。
また別の報告では多くの過敏性肺炎が慢性化することが示されており、これも厄介な点です。
そして鳥関連過敏性肺炎のうち、原因が羽毛製品となるケースが増えていることに注目が集まっています。
その場合を特に「羽毛ふとん肺」と言います。
羽毛ふとん肺は1986年ごろに欧米からの数例の報告あったことが始まりで、その後2003年に日本でも報告されその後に同様の症例報告が相次いでいます。
あまり聞いたことはないとは思いますが、「羽毛ふとん肺」は近年増加傾向にある病気で、丁寧な問診がないと原因がよくわかりません。この時期、羽毛布団を購入後に体調が悪くなったりした場合は疑ってみても良いかもしれません。
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