こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
紫外線の体への影響は?
いつの頃からでしょうか。「紫外線」対策をこんなに厳重にするようになったのは・・・。
夏以外でも日焼け止めがコンスタントに売れています。
日光に含まれる紫外線は皮膚にダメージを与え、シミやソバカス以外にも、皮膚ガンの原因になります。
一方で、骨の健康に重要なカルシウムの吸収を助けるビタミンDの産生を促しますので、骨粗鬆症の予防のために日光を浴びるように指導されることもあります。
日光は浴びた方が良いのでしょうか、浴びない方が良いのでしょうか。
紫外線で作られるビタミンの効果
ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける以外にもさまざまな体に良い効果があるビタミンです。
インフルエンザを予防、筋肉強度アップで転倒予防、ガンのリスク低下、心疾患のリスク低下、認知症のリスク低下、糖尿病のリスク低下など、様々な効果があると言われています。
近年では妊活に重要な成分とされさらに注目を浴びています。
そのような成分が、外に出て日光を浴びるだけで増やせるとなれば、日光を浴びない手はありません!とならないのが難しいところです。
じゃあ、一体どうしたらいいの!
となりますよね・・・。
この問題を解決するためには「紫外線」をもう少し詳しく知る必要があります。
紫外線とは?
紫外線にはその波長によってA波(UVA)、B波(UVB)、C波(UBC)があります。
UVCはオゾン層で吸収されるため、地上に届くのはUVA、UVBとなります。
波長は、UVBは280-320nm、UVAは320-400nmです。
波長が短いほど生物に対する影響が強いのですが、波長が長いほど皮膚の深くに入りこむという性質があります。
日焼けを起こす力で比べると、UVBはUVAの600-1000倍強いといわれており、UVBが日焼けを起こす主な原因となる紫外線です。
そして、過剰なUVBは皮膚癌、特に有棘細胞癌の発生に関連すると言われています。
またUVAは波長が長いため肌の奥深くまで到達し、長期的に、シミ、しわなどの光老化を引き起こします。
ビタミンDの合成を促すのはUVBの働きによるため、必要最低限のUVBを皮膚の影響を最小限に抑えるように浴びる必要があります。
紫外線の降り注ぐ時間帯は?
UVAとUVBは1日のうち時間帯によりそれぞれ降り注ぐ量に違いがあります。
UVAは朝から少しずつ増え、正午前後がピークとなりますが、その後はあまり減りません。
UVBは正午前後がピークとなり、朝・夕は少なくなっています。
日光浴に適した時間帯は?
このことから、UVBを効率的に浴びるためには、正午前後の日差しを日焼けしない程度、短時間浴びて、それ以外は紫外線を浴びないようにするのがバランスの良い日光浴と言えそうです。
紫外線には、私たちの体内にビタミンDを生み出すなど良い面もありますが、現代では圧倒的に悪い面が多いと考えられています。紫外線は「百害あって一利のみ」といわれています。一利はビタミンDの産生です。
紫外線の有害な作用を避けつつ、効果的な日光浴をしましょう。
日光浴に適した時間は地域によって異なる
また、日本は縦に長い地形ですので、例えば北海道と沖縄ではビタミンDを合成するために必要な時間が異なるので注意が必要です。
少し前のデータではありますが、国立環境研究所と東京家政大学の研究チームが発表した資料によりますと、両手・顔を晴天日の太陽光に露出したと仮定した場合、紫外線の弱い冬の12月の正午では、那覇で8分、つくばでは22分の日光浴で必要量のビタミンDを生成することができるものの、緯度の高い札幌では、つくばの3倍以上の76分日光浴をしないと必要量のビタミンDを生成しないというデータがあります。
できるだけ紫外線の害はさけつつ、ビタミンDを合成する必要最低限の日光浴をする・・・。なんて面倒な世の中になったのでしょうか・・・。
ビタミンDは妊活でも重要な成分ですのでしっかり合成&摂取していく必要があります。
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