
脳は過去だけでなく「これから」の記憶まで仕込んでいる──
眠りの中で静かに始まる、明日をつくる脳細胞チーム編成の話。
🧠明日の記憶の話をしよう
毎日たくさんのことを学び、感じながら、私たちは生きています。
でも、その記憶はどのように頭に残り、やがて「自分」の一部になっていくのでしょうか?
多くの人が知っているように、脳は眠っているあいだに「記憶の整理」を行います。
でも最近の研究では、それだけではなく──「まだ起きていない未来の記憶」を準備する作業まで、密かに進めていることがわかってきたのです。
目次
- 🧠明日の記憶の話をしよう
- 📖 記憶を記録する「エングラム細胞」
- 😴 眠っているあいだの「次の主役選び」
- 🌿 中医学との意外な共通点
- 🌼 日常に活かせる、ちいさな工夫
- 🌙✨さぁ、寝よう
📖 記憶を記録する「エングラム細胞」
私たちが何かを覚えたとき、それを担うのが「エングラム細胞」と呼ばれる脳の特別な細胞です。
例えば今日の授業の内容や、大切な出来事を覚えるとき、それに関わったエングラム細胞たちが、その記憶を引き受けてくれています。
今回の研究では、マウスの脳にカメラを取りつけて、このエングラム細胞たちの動きを観察しました。
すると、学習が始まる前──まだ何も教えていない段階の睡眠中に、すでにエングラム細胞の一部が動き始めていたのです。
これは、脳がこれから起きる出来事のために、あらかじめ準備をしていた証拠。
まるで「このチームで次の記憶を担当しよう」と、事前にリハーサルをしているような状態です。
😴 眠っているあいだの「次の主役選び」
そしてもっと驚くのは、学習が終わったあとの睡眠中。
これまでエングラムではなかった「ふつうの細胞たち」の一部が、新たに活動を始めていたのです。
これらの細胞は、次の学習に向けて「記憶を担当する準備」をしていました。
研究チームはこの細胞たちを「エングラム予備細胞」と呼んでいます。
つまり、眠っているあいだに脳は「過去の記憶の整理」だけでなく、「未来の記憶を担う細胞のスカウト」まで行っていたということになります。
この発見は、従来の「記憶=保存」という考え方を大きく超えるものです。
脳は、まだ起きていない未来のために、静かに準備を整えているのです。
🌿 中医学との意外な共通点
中医学では、「血(けつ)」は単に体を巡る栄養物質ではなく、心(しん)を養い、精神活動を支える大切な存在とされています。
とくに夜の時間帯、「血は内に帰る」とされ、心や脳が血に包まれることで安らぎと回復が得られると考えられています。
また、血がしっかりと巡り、満ちていることは、落ち着いた思考や記憶の定着にも深く関係しています。
記憶をつかさどる心や脳を、静かに養う存在──それが中医学における「血」なのです。
今回の研究で明らかになった、「睡眠中に記憶が整理され、未来の記憶チームが準備されていく」という脳の働きは、この「血が心と脳を静かに潤す」という中医学の考えと、驚くほど重なって見えます。
まったく違うルートをたどってきた科学と中医学が、同じ場所でそっと交差している──
そんな静かな確信を感じさせてくれる発見です。
🌼 日常に活かせる、ちいさな工夫
この研究から私たちが学べるのは、「よく眠ること」が過去の自分を整え、未来の自分を助ける、ということです。
毎日同じ時間に眠る、寝る前はスマホを手放して脳を落ち着かせる──そんなちょっとした習慣の積み重ねが、脳が働きやすい環境を作ってくれます。
🌙✨さぁ、寝よう
私たちが眠っているあいだ、脳は静かに、でも確かに働いています。
昨日の記憶を整え、まだ見ぬ未来の記憶の「主役」たちを選び、そっと準備を進めているのです。
その静かな営みに気づいたとき、夜の時間が少しだけ特別に思えるかもしれません。
毎日の眠りを、心と体を育てる大切な時間として。
そしてもし、夜のリズムに不安を感じたら──漢方の力を借りてみるのもよい選択です。
「気持ちが落ち着かない」「寝つきが悪い」と感じるときに心と体にやさしく働く処方が役立ちます。
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