こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
歯科がない時代の「歯のケア」にはどのようなものがあったのでしょうか。
当時の民間療法について書かれた《経験千方》には歯の痛みに
「だいこんのしぼり汁いたまざる耳にそそぐべし」
とあります。
全くもって意味がわかりません。
現代でも「トンデモ養生」はよくありますが、それに似ているのかもしれません。
一方で、江戸時代の儒学者である貝原益軒の「養生訓」という健康法について書かれた歯や口腔の健康法は、現代でも参考になる内容です。
例えば、
古人「禍は口よりいで、病は口より入」といへり。口の出しいれ常に慎むべし。
→ 口は災いの元、です。悪口陰口はメンタルにも悪影響。唾液の分泌も悪くなります。食中毒などの原因は口より入りますので「口」から出入りするものには気をつけましょうということですね。
古人の曰、歯の病は胃火ののぼる也。毎日時々、歯をたゝく事三十六度すべし。歯かたくなり、虫くはず。歯の病なし。
→よく噛んで食べないと消化不良となり、口内炎など口腔のトラブルになります。歯を叩く=噛み合わせるということですが、噛み合わせを意識して噛むことは唾液の分泌もよくなりますし、脳への刺激にもなります。
牙杖(ようじ)にて、牙根をふかくさすべからず。根うきて、うごきやすし。
→楊枝や歯ブラシを使う時は歯茎を傷つけないように注意しないと歯がぐらついてくるので注意するように、ということです。
歯のトラブルは本当に厄介です。治療にも時間がかかります。
歯や口腔の健康は全身の健康にも重要なことがわかってきています。日頃からのケアをしっかり行いましょう。
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