椅子があなたの脳を静かにむしばんでいる

タナココ

あなたの脳が静かに老けていく理由

高齢者の記憶力低下を防ぐ、小さな生活革命


目次

  1. 第1話:「うちのおばあちゃん、すごく元気なのに…?」
  2. 第2話:犯人は・・・あなたの「椅子」!?
  3. 第3話:「海馬」 : ・・・---・・・ !
  4. 第4話:座ると仲良しになる「黒幕」遺伝子
  5. 第5話:じゃあ、どうしたらいいの?
  6. 第6話:中医学の知恵──五臓の叫び「脾が疲れました…!」
  7. 第7話:祖母へのLINEは、たった一言
  8. 第8話:まとめ──脳は「歩数」よりも「立ち上がる回数」が好き
  9. 第9話:最近、ちょっと物忘れが増えてきたあなたへ

第1話:「うちのおばあちゃん、すごく元気なのに…?」

「最近、ちょっと物忘れが増えてきた気がするのよね」

祖母がぽつりとそう言った。

でも、彼女は毎朝公園を歩いてるし、シニアヨガにも通ってる。まさに「元気なおばあちゃん」の代表のような人。

なのに、最近ちょっとしたことを忘れることが増えてきた。なんで…?

そんなある日、ある論文のタイトルが目に飛び込んできた。「座っている時間が長い人ほど、脳が小さくなり、記憶力が下がる」

な、なんですって…!?


第2話:犯人は・・・あなたの「椅子」!?

「運動してるから健康!」って、私たち思い込んでませんか?

でもこの研究は、その思い込みを粉々に砕いてくれました。

アメリカの高齢者404人を7年間観察したところ、1日中座っている時間が長い人ほど、脳の中の「記憶担当ゾーン」がどんどん縮んでいたのです。

しかも、どれだけ運動していても、その傾向は変わらなかった。

どうやら、脳は「動いてるか」より「座ってないか」に敏感みたいです。


第3話:「海馬」 : ・・・---・・・ !

脳の中には、記憶をつかさどる「海馬(かいば)」という大切な場所があります。

新しい出来事を覚えたり、思い出したりする役割を担っていて、いつも黙々と働いてくれています。

けれど、座りっぱなしの生活が続くと、血の巡りが悪くなり、海馬に酸素や栄養が届きにくくなってしまいます。

すると、海馬は次第に疲れ果て、元気をなくしてしまう。

その状態が長く続くと、少しずつ縮んでいき、やがて記憶力の低下につながるのです。

それが、認知症のはじまりとなることも少なくありません。


第4話:座ると仲良しになる「黒幕」遺伝子

さらにこの研究で分かったのは、「APOE-ε4」というちょっと厄介な遺伝子を持っている人は、座りすぎの影響を倍受けるということ。

この遺伝子を持ってる人は、脳が特にデリケート。座るとすぐに「機嫌」が悪くなってしまいます。

「わたし運動してるから大丈夫〜」と思ってても、この遺伝子には通用しないみたいです…。


第5話:じゃあ、どうしたらいいの?

朗報です。

解決策はとってもシンプル。

「とにかく、ちょこちょこ立ち上がる」 それだけでOK!

  • ドラマ1話見たら、立ってストレッチ
  • コーヒーを淹れるついでにその場足踏み30秒
  • 電話中は立ってうろうろする

「ちょこちょこ立ち上がり貯金」をすれば、脳も笑顔になります。


第6話:中医学の知恵──五臓の叫び「脾が疲れました…!」

ちょっと中医学の話をしましょう。

中医学の世界には「五労(ごろう)」という、五臓に負担をかける5つのNG習慣があります。

その一つが「久坐(きゅうざ)=座りっぱなし」。

この習慣が「脾」を傷めると言われています。

脾は食べたものを「気」や「血」に変えて、全身に送るエネルギー工場。

でも、座りっぱなしが続くと、この工場がさぼりがちになり

→ 気や血が足りなくなる
→ 脳へのエネルギーも不足する
→ 思考力・集中力・記憶力ダウン!

この流れ、まさに現代医学の言う「脳萎縮」とぴったり合います。

つまり、座りすぎ=脳に燃料が届かなくなるってこと。

そんなときは「気血」を補い「腎」を助ける食材を。

  • くるみ(見た目もそっくり、脳の友達)
  • 黒ごま(つやつや脳の味方)
  • 山芋(腎を補いエネルギーチャージ)
  • なつめ・枸杞の実(女子の美容にも◎)
  • かぼちゃ(脾=消化器を元気にする)

おやつやスープにちょっと入れるだけで「脳のためのご飯」になります🍚


第7話:祖母へのLINEは、たった一言

👧「おばあちゃん、テレビ観るとき、コマーシャルで1回立とうか」
👵「うーん、めんどくさいけど…やってみるかね」

最初は少し渋っていたけど、それでも試してくれたらしい。
そして一週間後、ふとした時に、祖母がぽつりとつぶやいた。

「最近ちょっと頭がスッキリしてきた気がするわ。あんたのおかげね」

その言葉が、何よりうれしかった。

毎日の中で、座ること自体が悪いわけじゃない。

でも、何時間も動かずにいる「座りっぱなし」が、脳にはじわじわと効いてしまう。

だからこそ、「立ち上がる」たったそれだけのことが、未来の記憶力を変えるかもしれない。

おばあちゃんも、私も、そしてあなたも。

その一歩が、脳にとっての最高のプレゼント。


第8話:まとめ──脳は「歩数」よりも「立ち上がる回数」が好き

たしかに、1日1万歩は健康にとって大切な目標です。

でも、それと同じくらい、いえ、場合によってはそれ以上に大切なのが

「1時間に1回立ち上がること」

これは少し意外かもしれません。けれど、とても希望の持てる話でもあります。

なぜなら、特別な道具も、きつい運動もいらない。

ほんの少し「立ち上がる」──それだけで、脳は元気を取り戻してくれるんです。

日々の中でちょこっと体を動かす。

その小さな一歩が、脳にとってはとても大きなごほうびになります。


第9話:最近、ちょっと物忘れが増えてきたあなたへ

「なんかボーッとするな」
「前より言葉が出にくい…?」

そんな時は、体からのメッセージかもしれません。

まずは、座りっぱなしを見直して。

大丈夫、あなたの「脳」は、ちゃんと守れます。



おもしろかったら、ぜひ誰かに話してあげてくださいね。
「ねぇ知ってる?座りすぎって、脳にめっちゃ悪いらしいよ!」って😊

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