こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
新型コロナウイルス感染症の症状の1つに「痛み」があります。
その痛みについて体系的にまとめた報告がありました。
COVID-19は感染後2〜14日後に、発熱、咳、呼吸困難、筋肉痛、喉の痛み、頭痛、胸痛、腹痛などのさまざまな症状が見られます。
そしてウイルスは体のさまざまな組織に侵入し、痛みを引き起こす可能性があります。
SARS-CoV-2は主に呼吸器系に侵入し、患者は喉の痛み、発熱、咳、およびその他の肺炎に関連する症状を発症します。
さらに、それは神経系(例えば、頭痛、めまい、および混乱)、消化器系(例えば、腹痛、下痢)、および心血管系(例えば、胸痛、手のひら、および心臓損傷)に感染します。
このように体の色々な場所に痛みが見られるのは新型コロナウイルス感染症に比較的特徴的な症状と言えると思います。
各種疼痛の発生率は、
・頭痛:1.7〜33.9%
・喉の痛み:0.7〜47.1%
・筋肉痛/関節痛:1.5〜61.0%
・胸痛:1.6〜17.7%
・腹痛:1.9〜14.5%
でした。
胸痛や腹痛と比較して、COVID-19では頭痛、喉の痛み、筋肉痛/関節痛を発症する割合が高くなるようです。
この報告の中で、「頭痛」について気になる記載がありました。
「頭痛」はCOVID-19の典型的な症状ではなく、一般的な症状であり、有病率でいえば47%、生涯有病率は66%で日常的に見られる症状の1つです。
しかし、今回確認された症例では、初期に発熱、咳または呼吸の問題なしに、強い頭痛と倦怠感のみのケースがあります。
この場合、その後嗅覚障害があらわれて、ゆっくりと一般的な症状が現れるケースがありました。報告の中で、これは頭痛と無嗅覚症が一部の患者のCOVID-19の初期兆候であることを示しているとしています。
このほか、一度PCR検査で陽性になったものの、断続的に陰性になるケースがありますが、今回の報告では、頭痛がこのような現象の予測因子になりうるのではないかと考えているようです。その確率は60%であると報告しています。
COVID-19では、ウイルスは呼吸器系に侵入し、発熱、咳、喉の痛み、および他の肺炎関連の症状を引き起こすだけでなく、他の部位にも感染し、神経系を含む対応する症状(例えば、頭痛、めまい、および混乱)、消化器系(例えば、下痢、腹痛、および食欲不振)、および心血管系(例えば、手のひら、胸痛、および心臓損傷)の症状を引き起こします。
また、痛みのうち、胸痛、筋肉痛、および腹痛は、感染症の重症度と関係する可能性があると報告しています。詳しいメカニズムについてはまだわからない部分もありますが、「痛み」が診断や予後を判断する上で役立つ可能性があります。
ただし、「痛み」は様々な体のシステムの損傷の反映ではあるものの、全ての疾患に共通した症状の一つであるため、典型的なものとはなりにくく、本当に役立つものとなるかは今後のさらなる研究により明らかにしていく必要がありそうです。
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