こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
ワクチン接種に向けての準備がちゃくちゃく(?)と進んでいますが、おそらくしっかりとワクチンによる対抗措置が効果が出てくるようになるまでにはもうしばらく時間がかかると思います。
medRxiv(メドアーカイブ)には、さまざまな「査読前」論文が掲載されます。
いち早く情報が手に入りやすい一方で、査読前のため、間違いが指摘される前にその内容あたかも「正しい」ものとして広がる可能性や、査読前にもかかわらず、あたかも「アクセプト」された論文として内容を宣伝するようなケースもコロナ禍ではよく見られています。情報の取り扱いには十分な注意が必要です。
今回紹介する内容も査読前であるためその内容の判断は慎重に行う必要があります。
今回の研究はコロナの再感染のリスクについてです。
今後ワクチン接種後にもその免疫がどのくらい続くのか考える際にも参考になるかもしれません。
研究対象集団は、主に男性の18〜20歳の海兵隊員3,249名です。
そのうちPCR検査の結果、陽性であったり、検査の結果参加には適切ではないケースやフォローアップがうまくいかなかったケースを除いた3,076名が最終的な参加者となっています。
その結果、抗体が陽性だった189名のうち、19名がPCR検査で陽性(10.1%)、抗体が陰性だった2,247名のうち、1,079名がPCR検査で陽性(48%)となりました。
この結果、抗体が陽性であれば発生は82%抑制された計算になります。
観察中にクラスター発生していますね・・・。
また、抗体陽性のグループ中で、感染した人は、感染していない人より抗体価が低いことがわかりました。
また抗体が陰性の人に比べて、抗体が陽性の人は、ウイルス量は約10分の1と少なく、PCR陽性の期間も短く、無症候感染の頻度が高い傾向がありました。
中和抗体は、再感染した19名のうち6名が陽性で、再感染しなかった54名中45名が陽性でした。
今回の報告では、抗体が陽性であれば、再感染が起こりにくい傾向があることがわかりました。
しかし、抗体が陽性であっても感染することもあるため、一度感染しても安心することはできません。
また、無症候性感染の場合は抗体レベルも低く、免疫反応が弱くなる可能性もあり、これらの集団は再感染率が高くなる可能性があります。
これらのことから、研究の報告者は、再感染によるパンデミックを制御するためには、ワクチン接種が必要である可能性を指摘しています。
一度感染したからといっても、無症候、軽症では十分に免疫を成立させることはどうやら難しく、ワクチン接種が感染コントロールに重要な役割を果たすことになりそうです。
今後もこのようなデータを積み上げることで、感染対策の確かな道筋が作られることに期待したいと思います。
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