新型コロナと神経障害

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

新型コロナウイルス感染症は様々な症状を引き起こします。

 

肺炎がその主な症状ではありますが、感染は全身の臓器に及び様々な合併症を引き起こし、その1つに神経障害があります。

 

神経障害がある患者さんとない患者さんを比較して、その死亡率や、退院への影響を調べた報告がありまました。

 

入院が必要なCOVID-19患者さん4,491名のうち、606名(13.5%)がCOVID-19症状の発症から2日(中央値)で以下の神経障害がみられました。

 ・毒性/代謝性脳症(6.8%)

 ・発作(1.6%)

 ・脳卒中(1.9%)

 ・低酸素/虚血性損傷(1.4%)

SARS-CoV-2感染に関連する髄膜炎/脳炎または脊髄症/脊髄炎の患者さんはいませんでした。

 

年齢、性別、SOFAスコア(重要臓器の障害度を数値化した指数)、挿管、病歴、合併症、投薬、および緩和ケアの状態を調整した結果、神経障害のあるCOVID-19の患者さんは院内死亡のリスクが38%増加し、退院の可能性が28%低下することがわかりました。

 

新型コロナウイルス感染症では神経障害が見られますが、これらは重度の全身性疾患の後遺症である可能性もあり、ウイルスと直接の関係があるかどうかは今後の検証が必要と思われます。

いずれにしても、新型コロナウイルス感染症で神経障害が見られた場合には注意が必要です。

 

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