こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
授乳中の体調不良で薬を飲みたい・・・という場面はよくあると思います。
妊娠中はその時期によって注意しなくてはいけない薬がありますが、授乳中は飲んでも安全に使用できるとされている薬は結構あるので、つらい症状に耐える選択をしなくてもよい場面は多いです。
服薬して、その薬が乳児に移行する量は一般的には母親が服用した量の1%以下になるとされています。
少しでも赤ちゃんの口に入るなら飲みたくないんですが・・・と言われることもありますが、お母さんの体調を回復させることは、赤ちゃんのためにもなります。
医療従事者側は母乳育児の支援のために
・乳児への影響を最小限にする
・母乳育児を継続する
ようにサポートしますし、
・薬物療法の必要性
・薬物の影響
・母乳育児の利益
・母乳を中止した場合の不利益
について説明もします。
お子さんが元気でいるためには、お母さんの健康は必須です。
ちなみに薬学的に母乳に移行しやすい薬物の特徴として
・分子量が小さい(MW500以下)
・タンパク結合率が低い
・脂溶性が高い
・弱塩基性
などがあります。
服用して良いかどうか聞かれる薬として「痛み止め」があります。
「母乳は,4 名の服用後全ての時間で検出限界( 0.1 μg/mL )以下であった」
とあります。
この報告から考えると、授乳中に飲んでも赤ちゃんへ影響が出ることは考えにくいです。
このほかのくすりについては、国立成育医療研究センターのサイトが参考になります。
授乳中のお母さんは、妊娠中の流れで薬に対してとても意識が高くなっています。授乳も直接赤ちゃんの体内に入っていくものなので、授乳中の服薬の影響はとても気になると思います。
薬学的に母乳に移行しやすく、赤ちゃんに影響が出やすい薬は注意する必要はありますが、妊娠中に比べると服薬の影響は少なくなると考えられますので、「薬を飲まない」という選択をはじめからするのではなく、飲める薬はあるかどうか産婦人科や産婦人科の処方箋をよく受けている薬局で聞いていただけたらと思います。
赤ちゃんの健康はお母さんが健康であるかどうかがとても重要です。
我慢せずに上手にお薬を利用してください。
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