ここに来て、新型コロナウイルスが小児に感染するケースが出始めています。
子どもが新型コロナウイルスに感染した場合の転帰についての報告です。
報告された３４症例のうち、１４症例は男の子、２０症例は女の子でした。
年齢の中央値は８歳１１ヶ月です。
基礎疾患があるお子さんはいませんでした。
家族内感染が２８人（８２％）おり、湖北省への旅行歴または居住歴のある子どもが２６人（７６％）いました。
症状としては
２２人（６５％）が一般的な症例
９人（２６％）が軽症
３人（８．８％）が無症状
で、重症や危篤となった子どもはいませんでした。
血液検査値の異常が見られたケースはありましたが、すべての子どもは回復し退院しています。
この報告からは、新型コロナウイルスに子どもが改善した場合、大人より軽症であることがわかります。
子どもが感染したらどうしよう・・・と不安に思われている親御さんはたくさんいらっしゃると思います。
現時点では子どもへの感染で重症化する報告は少ないですが、今後の詳細な報告で見えてくると思います。兎にも角にも「感染しない」ための予防策が大切です。
一行動一手洗い・手指消毒ぐらいの意識で行動することが大切です。
そして環境消毒、換気、人混みを避けることをみんなで行い、この状況を早く沈静化させましょう。
予防にはミラクルはありません。できることを粛々とやり続けることが大切です。
日本小児科学会Q&Aも合わせてご確認ください。
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