こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
喫煙リスクが世代を超えて影響するかどうかは大きな関心ごとの一つですが、これまでの研究については限定的なものでした。
今回、オランダで前向き縦断的に3世代にわたるコホート研究が行われました。喘息リスクと肺機能の変化を調べました。
37,291名(25,747名の成人と11,544人の小児)が参加によりおこなわれました。
その結果、結果成人集団では、妊娠中の母親の祖母の喫煙は、喘息、幼児期の喘息、男児において1秒率の低下との関連性が認められました。
*1秒率は:肺機能の指標の1つ。深く息を吸って一気に吐き出した空気量に対し、最初の1秒間で吐き出した量(1秒量)の割合。
妊娠中の母親の祖母の喫煙は、男児の孫の喘息リスクの上昇と肺機能の低下、および次の世代への影響と関連が見られました。
喫煙による健康被害は、煙が直接触れる喉、肺以外にも多く影響を与えます。
喫煙はがんをはじめ脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患だけでなく、妊娠への影響も大きいことが知られています。
妊孕力(妊娠する能力の低下)、早期破水、前置胎盤、胎盤異常、早産や妊娠期間の短縮、胎児の成長制限、低出生体重の原因にもなります。また出生後には乳児突然死症候群(SIDS)を引き起こす可能性が指摘されています。
このほか、タバコには受動喫煙の問題もあります。
虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群(SIDS)の4疾患について、超過死亡数を推定した結果によると、日本では年間約1万5千人が受動喫煙で死亡しているとされており、喫煙による健康影響は深刻です。
今回は、これらの問題に加え肺への影響が次世代へ影響を与えることがわかりましたので、よりしっかりとした対策が必要となります。
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