相模原 タナココ漢方薬局 方剤解説
目次
升麻葛根湯《閻氏小児方論》
証治分析:麻疹初起
・麻疹不出あるいは発而不透(出るべき発疹が出ない、または不十分) ← 疹毒が皮膚に鬱して、十分透発できない
・身熱悪風、頭痛肢疼、咳嗽、脈象浮数 ← 外邪襲表して肺気が宣発を失う
・目赤流涙 ← 風邪疹毒が上攻
・口渇、舌紅苔干 ← 熱で津傷
これらは「疫毒の邪が肌表に鬱した」の症状
方解:解肌透疹
君:升麻 → 辛甘性寒、解肌透疹
臣:葛根 → 辛甘性涼、解肌発表、昇津除熱
佐:芍薬 → 和営泄熱
佐使:炙甘草 → 調和諸薬、芍薬と用いることで益陰の働きを増強
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