こんにちは、相模原タナココ薬局・漢方鍼灸接骨院です。
「元気がでない」「元気がない」
相談が多いお悩みの1つです。
元気がないときは、「気」を補うことも重要ですが、「気」を消耗しないようにすることも重要、というか補うよりまずチェックしなくてはいけないポイントになります。
「気」は中医学では一種の「エネルギー」です。
体を動かしたりした後は誰でも「気」は消耗します。消耗しても、よく食べ、よく寝れば「気」は回復します。
しかし、消耗する量が回復する量を超えた状態が続くと、慢性的に気が不足した状態になります。
中医学ではこのような状態を「気虚(ききょ)」と言います
症状としては
・疲れやすい
・いつもだるさが回復しない
・食欲がない
・日中眠い
・お腹を下しやすい
・手足が冷える
・風邪をひきやすい
などが代表的な症状です。
これらの症状を改善するには気を補う「補気(ほき)」をするのが良いのですが、その前に、なぜ「気」の消耗が激しいのかを考える必要があります。
そうすることで、日常生活で「気」が不足する原因を解消でき、補気するまでもなく、気虚=エネルギー不足を解消することができるようになります。
では、どのようなことをすると「気」を消耗するのでしょうか。
働くこと、動くことで、気=エネルギーを消耗しますが通常はよく食べ、よく寝れば、消耗した分は回復します。しかし働きすぎ=過労となると、回復しきれず「気虚」となることもあるため、気虚の症状が見られるようになったら自分にあった仕事量なのか、活動量なのかを見直す必要があります。
このほかにも見直すポイントはいろいろあります。気虚は体を動かしたりすることだけが原因になるわけではありません。
例えば「気を使う」ことも原因になることがあります。
「気をつかう」こと、そして「気を配る」ことも文字通り気を消耗します。気を使ったり、配ったりは適度であれば良いのですが、過度になると「気」の回復が追いつかないことがあります。また、心配しすぎたり、考えすぎたり、イライラすることでも気を消耗しますのでこれらも過度にならないように気をつけることが大切です。
このほか、他人に対しての羨み、妬み、恨み、嫉み、怒りなどの負の感情も実は気を大きく消耗します。負の感情を抱えたり、溜め込んだりしているとどんどん気は消耗されていきます。
厄介ですね・・・。
このほか、不眠、運動不足、食生活の乱れなども「気虚」につながりますので注意がが必要です。
私たちは思いの外、気を消耗しやすい環境に囲まれて生活しています。気を消耗したときはその分をどう補うかに意識が向かいがちですが、気の消耗をどうやったら抑えるかもそれと同時に、いえ、それ以上に重要です。
どのようなことが気を消耗するかのかを理解して、消耗を抑えるように行動してもうまくいかない場合は漢方の出番ですのでご相談ください。
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