こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
*追記あり*
高齢者へのワクチン接種が進められています。それに伴い、ワクチンについての相談も急増し、ワクチン摂取後の心筋炎がニュースで不安になってメールや電話でもご相談をいただいています。
報告されたイスラエルからの論文はこちら。
通常の治療やワクチン接種も、基本的にはメリットとデメリットの天秤です。
現段階では、CDCも心筋炎の症例を検討中としています。(こちらの記事が詳しいです。機械翻訳でもおそらく大丈夫だと思います。)
現段階で医学的な情報を集めに集め、調査中の内容、現在までの医薬の知識をもとに言えることは、メリット、デメリットを比較した場合、仮にワクチン接種と心筋炎に関連性が明らかになったとしても、心筋炎は治療で回復可能なレベルであり、ワクチンにより新型コロナから守られるメリットが上回るだろうというのが「今」の理解です。
今後もその経過を追っていく必要はありますが、16歳〜30歳の男性で接種2週間以内の報告が多いことを医療従事者は念頭に置いて接種に当たるようにする必要はあります。
心筋炎は様々な原因で起こります。風邪をひいて起こることもあります。
そのため原因を探るのは難しいですし、因果関係を証明するのも難しいです。
心筋炎の症状は、疲労、息切れ、腫れ(浮腫)、心拍の自覚(動悸)などですので、接種後これらの症状に気づいたら念のため相談してください。
いずれにしても、ワクチン接種がすすめられる状況には変わりないとされていますので、心配であれば一人ひとりの背景を考えて接種の可否を考えてくれる場所で相談するのも良いと思います。
この件について過度に不安を煽ったりするメディアも出てくると思いますが、慎重な判断をしてください。
*追記*
その後ニュース(英語・日本語)でも報道されていますが、接種後に心筋炎を発症するケースが若い男性の間で多いと米疾病対策センター(CDC)が10日に暫定調査を示しました。16〜24歳の若者のうち2回目の接種後に心筋炎を発症したのは283人で、予想値である10〜102人を超えているとのことです。発症した人の年齢の中央値は24歳で、8割未満が男性でした。因果関係は調査中とのことですのでその報告を待ちたいと思います。
また、CDCは12歳以上の全ての人にCOVID-19ワクチン接種を引き続き推奨するとのことですが、接種後1週間以内に胸痛、呼吸困難、動悸の症状があれば、医療機関を受診して相談するようにしましょう。
現在のところワクチン有害事象システム(VAERS)の報告では
・30歳未満で症例の定義に合致する475名中226名が報告(残りもフォロー中)
・475名中285名について
270名が退院、15名が入院中(3名は集中治療室*)
退院した270名
246名(91%)が自宅へ退院
3名が他の施設(例:リハビリテーション施設)へ退院
21名は特定できず
退院した270人のうち、221人の回復状態は
180人(81%)は症状が完全回復
41人(19%)は症状が継続 or 状態が不明
とのことです。
主に16歳以上〜24歳以下の男性に通常を上回る数が報告されているようです。2回目接種後は1回目接種後よりも報告頻度が上昇しています。
NHKのニュースはこちら。
徐々に情報が集積していますが、どうやら自然発生的な確率より高いと解釈できそうです。公的な機関よりきちんとした発表があると思いますが、心筋炎の症状である、疲労、息切れ、腫れ(浮腫)、心拍の自覚(動悸)などに注意し、接種後これらの症状に気づいたらかかりつけの医療機関に相談するようにしましょう。特に24歳以下の男性は注意してください。
その後、CDCのACIP meetingでの報告では、
今後接種数が増えれば以下の数字は変わってますが、今のところ12-39歳では
1回接種後 4.4件/100万回
2回接種後 12.6件/100万回
の割合でした。
これによれば心筋炎のリスクはまれであり、症状が起こっても比較的軽症であることが多く、ワクチン接種の利点がリスクを上回ると考えられることから、12歳以上のワクチン接種については、引き続き推奨するとのことです。
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