こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。
妊娠さんへのマタニティハラスメントは、依然として蔓延しており問題です。
にもかかわらず、マタニティハラスメントによるメンタルヘルスへの影響を調査した研究などは不十分です。解決に向けて、研究し対策を考え、実行することが必要です。
妊娠中のマタニティハラスメントとうつ病との関連を調査した日本の研究があります。
2020年5月22日〜5月31日までのCOVID-19の非常事態宣言中に、359人の妊婦さん(妊娠が確認された時点で働いていた女性)を対象に横断的インターネット調査を実施しました。
「マタニティハラスメント」は、国のガイドラインで禁止されている16の項目に該当する場合と定義しました。
うつ病は、エジンバラ産後うつ病自己評価票(日本語版)で9以上のスコアの場合と定義しました。ロジスティック回帰分析を用いました。
その結果
・妊婦さんの24.8%は、上司や同僚からマタニティハラスメントを経験していた
・人口統計、妊娠状態、作業状態、COVID-19への恐怖や不安などの項目で調整後、マタニティハラスメントを経験した妊婦さんと、経験しなかった妊婦さんと比較した結果、経験した妊婦さんの方がうつ病を発症する可能性が高かった
・この関連は、COVID-19による在宅勤務の有無には影響されなかった
ということがわかりました。
報告では、就業していた妊婦さんの約4分の1は、マタニティハラスメントを経験しており、経験しなかった女性よりもうつ病の有病率が高いことがわかり、たとえそれが在宅勤務でオフィスから離れていても、マタニティハラスメントによるうつ病への影響は減少しませんでした。
妊婦さんのメンタルヘルスと雇用を守るためには、雇用主は法律を順守し、マタニティハラスメントを防止する措置を講ずる必要があるとしています。
妊娠中の女性への精神的なストレスは赤ちゃんの未来に影響を及ぼす可能性があります。マタニティハラスメントをなくし、これから生まれてくる子どもが健やかに成長するように社会を変え、全体で支えていく必要があります。
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