「お腹空いた!」だけじゃない! 食欲ホルモンの「もう一つの顔」

タナココ

──実は「やる気」にも深い関わりがありました

🌅運動しなくちゃなぁ…と思うものの…

なんだか最近、運動する気が起きない。

本当は健康のために体を動かしたいのに、どうしても腰が重い。

なんでこんなに運動したくないんだろう…
心が弱いのかな…

もしかしたらそれ、あなたの「心の弱さ」じゃなくて、「体の声」を見逃しているだけかもしれません。

実は、私たちの「やる気」は、だけじゃなくて、お腹からも生まれています。その鍵を握っているのが、「グレリン」という、ちょっと不思議で愛おしいホルモン。

食べたい気持ちと、動きたい気持ち。

この二つをつなぐ、あたたかい物語が、今日あなたに届きます。

目次

  1. 🌅運動しなくちゃなぁ…と思うものの…
  2. 🧠運動の「やる気スイッチ」は、脳ではなく「お腹」にあった
  3. 🧪研究のポイント
  4. 🕒 グレリンは夜にピークを迎える!
  5. 💉グレリンを注射してみたら?
  6. 🧬グレリンが「脳の快感スイッチ」を押していた!
  7. 🌟この研究が教えてくれること
  8. 🌈やる気が出ないのは、自分のせいじゃない
  9. 💡将来どう役立つ?
  10. 💪私たちの「やる気」は、根性や気合だけで作られるものじゃない

🧠運動の「やる気スイッチ」は、脳ではなく「お腹」にあった

私たちは、「運動しなきゃ」と思ってもなかなか続かなかったり、最初の一歩が踏み出せなかったりします。

でも、それはあなたの意志が弱いせいではないかもしれません。

そのカギを握っていたのが、「グレリン」というホルモン。

これはもともと、「お腹が空いた」ときに胃から分泌され、脳に食欲を伝える「食欲ホルモン」として知られています。

今回の研究では、このグレリンが、運動の「やる気」にも深く関与していることを明らかになりました。


🧪研究のポイント

研究チームは、2種類のマウスを比較しました

  • 通常のマウス
  • グレリンを遺伝的に作れないマウス

このマウスたちに回し車を置いて、「自発的な運動(=自分から動きたくなる力)」を測定しました。

結果は驚くべきものでした。

➡ グレリンが作れないマウスは、通常のマウスに比べて運動量が著しく少なかったのです。

特に、マウスが活動的になる「夜の始まり(暗期の開始時)」に、通常のマウスではグレリンの濃度がピークになり、それに合わせて活発に動いていました。


🕒 グレリンは夜にピークを迎える!

マウスは夜行性の動物なので、夜に活動的になります。

実験では、普通のマウスでは夜の始まりにグレリンの量が急上昇し、それにあわせて「運動スイッチ」が入るように、活発に回し車を回すようになっていました。

一方で、グレリンを作れないマウスはその「やる気スイッチ」が入らず、ほとんど動かない…。


💉グレリンを注射してみたら?

そこで研究者たちは、グレリンに似た物質をグレリンを作れないマウスに注射で「1回だけ」投与してみました。

すると…運動量が一気に増え、普通のマウスとほぼ同じように活発に回し車を回し始めたのです。

ただし、ずっとホルモンを投与し続けた場合は効果は見られませんでした。

つまり、「グレリンの上昇」が、脳の中の「今、動こう!」というスイッチを押していたのです。


🧬グレリンが「脳の快感スイッチ」を押していた!

もうひとつ重要なのは、脳内で「やる気がでる!」「気持ちいい!」と感じさせる報酬系の働き

通常のマウスでは、食事のあとにドパミンが急増し、脳が「ごほうび」を感じますが、グレリンを遺伝的に作れないマウスでは、このドパミンの上昇が弱いことが分かりました。

しかし、グレリン作動薬を投与すると、ドパミンの分泌が回復しました。

つまり、グレリンが「やる気スイッチ」や「ごほうびスイッチ」も入れて、それが「もっと動きたい!」につながっていると考えられました。


🌟この研究が教えてくれること

「最近なんだか運動する気になれない…」

空腹を感じにくい食生活になっていませんか? もしかしたら体内のグレリンの分泌リズムが乱れているかもしれません。

今回の研究では「グレリン=食欲」だけではなく、「グレリン=やる気」という新たな役割を明らかにしました。

しかも、動きたいという気持ちと、食べたいという気持ちが、脳の中で共通のしくみによってコントロールされている可能性も示しています。

この研究は、グレリンという「おなかのホルモン」が、実は運動の「やる気」にも深く関わっていることを明らかにしました。


🌈やる気が出ないのは、自分のせいじゃない

「なんで自分は続けられないんだろう」
「また今日も動けなかった」

そうやって自分を責める日があるかもしれません。

でも、この研究が教えてくれるのは、やる気もまた「ホルモン」によって支えられているということ。

自分を責めるのではなく、生活リズムや食事を整え、お腹から「やる気」を育てていくことが、じつはとても自然で科学的な方法なのです。


💡将来どう役立つ?

この仕組みをうまく活用すれば

・運動が苦手な人にやる気を引き出す
・ダイエットや健康維持を助ける
・生活リズムを整えるサポートになる

など、さまざまな健康・医療の場面で応用が期待されます。


画像

💪私たちの「やる気」は、根性や気合だけで作られるものじゃない

それは、体のリズム、心の声、そして小さなホルモンたちの優しい支えがあってこそ、生まれるもの。

だから、元気が出ない日があってもいい。

やる気が起きない自分を、どうか責めないでください。

大切なのは、自分を知り、やさしく整えてあげること。

今日この研究を知ったあなたは、1つ、自分を大切にする力を手に入れました。

グレリンが教えてくれる「動きたくなる魔法」は、きっと、あなたの中にもあります。

空腹感を大切に。

さあ、深呼吸して、ゆっくり一歩。今日もあなたのペースで大丈夫😊

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ご覧いただきありがとうございます

「なんか生きづらいな」
「なんか体の調子が良くないな」
  と感じている方へ

漢方と鍼灸、心理学的アプローチを合わせた心身のケアで
日々の生活に彩りを添えるお手伝いをいたします

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

漢方薬局・鍼灸接骨院

吸い玉(カッピング)
足ツボ(リフレクソロジー)
ヘッドスパ・美容鍼
よもぎ蒸しサロン
《タナココ》

目次