お腹が痛い。

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

「お腹が痛い。」

日常生活でよく遭遇する症状です。

西洋医学的には「お腹が痛い」はなかなか難しい症状です。

 

なぜ難しいかというと、その原因疾患が多岐に渡るからです。

・消化器科
・泌尿器科
・婦人科
・循環器科
・整形外科
・精神科

多くの科が関係する様々な病気との鑑別が必要になります。

 

「お腹が痛い」の原因を解明しようとすると難しい症状の一つですが、ある程度お腹の痛む部位から痛みの原因を推測することができます。

 

痛みには「内臓痛」、「体性痛」、「関連痛」などがあります。

 

内臓で起こる痛みが強くなったときに、痛みが「漏れて」皮膚の痛みとして感じることがあり、これを「関連痛」といいます。

そして、原因のあるお腹以外に感じるものを「放散痛」と言いますが、臓器によって「放散痛」を感じる部位はほぼ決まっています。

 

例えば、

「胆石症」では右肩、

「膵炎」では左肩、左背部、

「消化性潰瘍」では左肩や左背部

へ「放散痛」が見られることがあります。

 

このほか、痛みの起こるタイミングである程度予測がつくこともあります。

「食後」に悪化するのは「胃潰瘍」、

「空腹時」に悪化(食後に軽減)するのは「十二指腸潰瘍」、

「お酒を飲んだり、高脂肪食後」に悪化するのは「膵炎」、

「生のお魚を食べた後」の数時間後に痛む場合は、「アニサキス」

 

「痛み止めを飲んだ後」のみぞおちの痛みは、「痛み止めによる急性胃炎」

というのもありますね。

 

突然、激しく起こる腹痛では内臓のどこかで、

・破れる(動脈瘤破裂など)
・裂ける(大動脈解離など)
・詰まる(心筋梗塞など)
・捻れる(ヘルニア、腸捻転など)

ことによる痛みの可能性があるので、緊急の対応が必要になります。

 

このように、西洋医学的には「お腹が痛い」原因を症状や検査で探っていくわけですが、そうはいっても診断がつかない、検査でも異常がない、原因不明のお腹の痛みもあります。

 

「検査では異常はない。けど痛い。」

 

病院で治療を続けてもよくならないという「お腹の痛み」は漢方が有効なケースがあります。

臓器そのものに炎症などがあるような「器質的」な問題は、西洋医学は得意です。

検査をすれば異常が見つかります。

ところが、炎症など臓器には何も異常はないにもかかわらず、自覚症状があるような「機能的」な問題は、西洋医学的に見つけられる異常がないため、西洋医学は少し苦手です。

 

中医学は、西洋医学とは違う視点で人の体を観察し続けてきた中国の伝統医学です。

中医学は特に「機能的」なトラブルを抱えているような症状を治療することが得意ですので、「原因不明」のお腹の痛みで悩んでいる方は試してみる価値は十分にあります。

 

・病院では異常がないと言われている

・なんとか我慢できなくはない

 

など、お腹の痛みが日常化して、痛みをなんとかしようするモチベーションも下がっているケースもあり、なかなか「漢方相談」に足が向かないこともあるようですが、ちょっと頑張って相談しに来てみてください。

 

「痛みがない生活」はそれだけで、生活の質が上がります。

 

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