狼牙ヘニパウイルス

トガリネズミ、Soricidae、<相模原 漢方 鍼灸 接骨 タナココ>

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

中国東部で動物から人に感染する新たなウイルスが見つかり話題になっています。

山東省や河南省で見つかった新たなウイルスは「狼牙ヘニパウイルス(LayV)」と名付けられました。

熱病患者の早期検出システムにより発見されたこの感染症ですが、これまでに35人の感染が確認されています。

主に農家の方が感染しており、疲労、咳、食欲不振、痛みなどの症状のほか、血液の異常、肝臓、腎臓へのダメージもみられたということですが、亡くなった方はいません。

35人の患者のうち26人は狼牙ヘニパウイルスにのみ感染していたとのことですが、濃厚接触や、共通暴露歴は確認されていません。人への感染はおそらく散発的と考えられているとのことです。

トガリネズミの27%からこのウイルスが検出されていることから、自然界の宿主である可能性が示唆されています。このほか、犬から5%やヤギから2%確認されているようです。

ヘニパウイルス感染症には、1994年にオーストラリアで馬から感染したヘランドラウイルス感染症や1999年にマレーシアで豚から感染したニパウイルス感染症が知られています。

ヘニパウイルス感染症とは、ヘランドラウイルス感染症(HeV)、ニパウイルス感染症(NiV)の総称で、ともに新興の人獣共通感染症です。これまでの報告からヘランドラウイルス感染症はウマ・ヒトに、ニパウイルス感染症はブタ・ ウマ・ヒトに感染し、ともに神経症状・呼吸器症状を引き起こします。

 

ちなみに、ヘニパウイルスは、「ヘ」ランドラウイルス+「ニパ」ウイルスを合わせて命名されたそうです。 

 

原因となるウイルスは パラミクソウイルス科 ヘニパウイルス属 に分類されるウイルスです。パラミクソウイルスには、麻疹のウイルスや流行性耳下腺炎(おたふく)のウイルスもあります。

ヘランドラウイルス、ニパウイルスの自然宿主は「オオコウモリ」で、疫学的背景やウイルス学的性状、病態、検査手法にも共通点が多いです。

人における感染経路は、ヘランドラウイルスは飛沫感染、ニパウイルスは飛沫感染および経口感染が報告されています。

これらのウイルスは、感染症法において三種病原体に指定されています。また、「国立感染症研究所病原体等安全管理規定」では バイオセーフティレベル(BSL)3 の病原体に分類されていますが、診断目的の少量培養のみ可能でそれ以外は BSL4 の施設で行うことになっています。ヘランドラウイルス感染症については症例数が少いため、研究はニパウイルスを中心として行われているようです。

ヘニパウイルス感染症で問題になるのは神経症状と言われています。この病態には血管炎と脳への感染が考えられています。ウイルスは血管内皮細胞を標的にするため、これが全身感染を引き起こします。また、感染後しばらくしてから(10 週以降)発症する「遅発性脳炎」「再発性脳炎」を引き起こすことがあります。

同じパラミクソウイルス科の麻疹ウイルスにも、数年の潜伏期間を経て発症する亜急性硬化性全脳炎(subacute sclerosing panencephalitis:SSPE)が知られていますが、SSPEと同じ機序で起こるのかどうかの研究はあまり進んではいないようです。

 

今回の「狼牙ヘニパウイルス」がどのような症状を引き起こすのか、これまで発見されたヘニパウイルス感染症と違いがあるのかは今後の研究や解析を待つ必要があります。

 

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