漢方・鍼灸より大切なもの

こんにちは、相模原 タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

タナココでは「養生」についてお話しさせていただくことが多いです。

養生とは簡単に言えば「身体を大切にすること」です。

 

養生は中国古来より受け継がれ、蓄積されてきたものが考え方の基礎となっています。日本では「養生」については儒学者の貝原益軒(かいばらえきけん)の記した「養生訓」がとても参考になります。

貝原益軒は江戸前期を代表する儒学者・本草学者です。

 

なぜ、養生についてお話しさせていただくかというと、健康の基本は薬や鍼灸ではないからです。

 

養生訓には以下のように書いてあります。

凡薬と鍼灸を用るは、やむ事を得ざる下策なり。飲食・色慾を慎しみ、起臥を時にして、養生をよくすれば病なし。腹中の痞満して食気つかゆる人も、朝夕歩行し身を労動して、久坐・久臥を禁ぜば、薬と針灸とを用ひずして、痞塞のうれひなかるべし。是上策とす。薬は皆気の偏なり。参耆朮甘の上薬といへども、其病に応ぜざれば害あり。況中下の薬は元気を損じ他病を生ず。鍼は瀉ありて補なし。病に応ぜざれば元気をへらす。灸もその病に応ぜざるに妄に灸すれば、元気をへらし気を上す。薬と針灸と、損益ある事かくのごとし。やむ事を得ざるに非ずんば、鍼灸薬を用ゆべからず。只保生の術を頼むべし。

 

現代語で見てみます。

 

薬や鍼灸を用いるのは、やむをえず取る手段で、良い方法とは言えません。その前に、飲欲や色欲を慎み、規則正しく寝起きをして、養生していれば病気にはならないものです。

お腹がはって食欲がないというような時でも、朝夕には散歩し、体を動かして働き、長く座り続けたり、寝続けたりしなければ、薬や鍼灸を使うことなく、お腹がはったり、つかえる心配はなくなります。このような対応が本来取るべき方法です。

どのような薬であっても、気を偏らせてしまうものです。たとえ人参(にんじん)や黄耆(おうぎ)、朮(じゅつ)、甘草(かんぞう)のような上薬と呼ばれるものであっても、その病気に合ったものを用いていなければ害になります。ましてや、中薬や下薬などのものを使用すると、元気を損ないほかの病気を引き起こしてしまいます。

鍼には「瀉」の作用があり、余分な「気」を取り除くが、足りない「気」を補う「補」の作用はありません。鍼は病気に適応していなければ、元気を減らしてしまいます。お灸も同じく、病気に適応していない状態でむやみに使用すると、元気を減らして、気がのぼせてしまいます。

薬と鍼灸は、このような利害があります。やむをえない場合でなければ、薬や鍼灸を用いるべきではなく、まずは「養生」に頼りに行うべきです。

 

 

まずは養生、日々の生活を見直すことが健康への一歩です。それでもダメな時に漢方・鍼灸で対応します。

 

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