あるメディアが新型コロナウイルス肺炎について、病理変化について取り上げ話題になっておりますが、この情報の元はこの前ご紹介した「新型コロナウイルス肺炎ガイドライン第7版」が元になっているようです。
第7版では新たに「三、病理改变」として、肺、脾臓および肺門リンパ節、心臓および血管、肝臓および胆嚢、腎臓、脳組織、副腎、食道、胃、腸などの器官についての病理学的な記載が追加されています。
これについて、ガイドラインの解説では「以肺脏和免疫系统损害为主。其他脏器因基础病不同而不同,多为继发性损害。」としています。これは「主に肺および免疫系の損傷でその他の臓器は基礎疾患が異なるため違いが見られ、多くは二次的な損傷」としています。
ガイドラインやガイドラインの解説には新型コロナウイルス感染症における特殊なものとしての記載は見当たりません。
専門家ではないので、教科書的な視点でしかわかりませんが、おそらく感染症が悪化し、不幸にも亡くなられた方の病理所見としても見られる症状のようにも思えます。
それならば、こちらの方が相談を受ける側としては気になる情報です。
「現在の病理診断の結果では、肺の断面に粘液性の分泌物が見られる。これは臨床治療の際に警戒すべき点であろう。治療の際に粘液成分を取り除かず、そのまま単純に酸素吸入を行えば、効果が得られないか、時には逆効果にもなり得る。加圧酸素吸入の時に粘液が肺のもっと奥の方に押し込まれて広がって、呼吸困難をさらに重くすることになりかねない」
もちろん西洋医学的な治療があってのことですが、中医学的な治療では、新型コロナウイルスを「湿毒」を主体の病態として考え、「化湿」することで肺の粘液性の分泌物に対応しています。中医学的治療の方向性は間違っていないようです。
ガイドラインや解説に目を通していただくとわかると思いますが(検索してgoogle翻訳でも結構です)、新聞記事のような印象は受けません。
もちろん重症化したらどうしよう・・・という不安はあると思います。
インフルエンザや普通の風邪でも重症化して亡くなられる方もいますので、どうかこの記事をもってセンセーショナルな結論を導き出すのは避けてください。
私たちにできることは予防を徹底することです。
専門家の方々が何度も伝えている注意点、感染予防を淡々と行いましょう。
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