新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の簡単なまとめ 疫学とクラスター

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さまざまな情報で溢れていますが、これまでの情報から現在の状況についてのまとめが、各専門家から出されています。

 

疫学とクラスターについて簡単なまとめです。

 

日本内科学会講演会 緊急シンポジウムより

 

疫学について

20−50代の感染者が68%を占める

 0ー19歳  3.5%
20ー39歳 33.4%
40ー59歳 34.4%
60歳 ー  28.7%

 

診断時の症状

発熱・咳
全身倦怠感
咽頭痛
鼻汁・鼻閉
頭痛
下痢
関節・筋肉痛
嘔気・嘔吐
結膜充血 など

 

男性の感染リスクが高い

男性 60%

 

男性60歳以上、慢性疾患が重症化に関係

重症化のリスク因子(単変量解析)
肺炎および人工呼吸管理のリスク因子
・男性
・60歳以上
・糖尿病
・高血圧
・高脂血症
・心血管疾患

 

無症候病原体保有者の半数はその後発症し、一部は重症化

80症例 → 3.5日後 → 40症例で発症 → その後、5症例で人工呼吸管理
*無症候病原体保有者の50%が発症し、6%が人工呼吸管理となる

 

発症から確定までの期間は短縮傾向にあるが、症例数の増加に伴い一部地域で延長傾向

延長傾向を認めるのは、リンクが追えないということも関係していると考えられている。

 

クラスターについて

COVID-19は必ずしも重症度と感染性はリンクしない

・重症度ー高 感染性ー低
・重症度ー低 感染性ー高

*重症度 下気道でのウイルス量に依存
*感染性 上気道でのウイルス量に依存

 

基本再生産係数(R0):1人の人が「平均で」何人に感染させるのかという指標

R0=1 1人の人が1人に感染 → 流行とはならないが、定常状態
R0<1 流行にはならず、感染者は減る
R0=2 1人が2人、2人が4人・・・と感染者が増えていく
     1+2+4+8+16+32+64+・・・

 

多くの人が感染させていないのにもかかわらず、流行が見られる理由

一部に1人が多くの人に感染させていると考えないと流行が起きている理由を説明できない

 

多くの感染者が無症候・軽症であり、全ての感染連鎖を見つけることはほぼ不可能

発症者から発症者へのリンクは見えるが、軽症例、症状が(当初は)ない場合は、始まるリンクは見えなくなり、さらに見えにくいクラスター(青壮年層)が介在すると大きな感染拡大になる可能性がある

 

どのような条件下でクラスターが形成されるのか

・換気量が増大するような活動
・大声を出す
・歌う
・1対複数の密接した接触
・多くは咳、くしゃみがなく通常の飛沫感染ではない(説明できないケースがある)

*上気道のウイルス排出量は重症度ではなく年齢に依存(高齢者ほどウイルス量は多い)
*重症度とは相関しないので、症状の軽い人の方が活動的でクラスターを形成する可能性が高い
*実際にクラスターを形成した人の多くは、咽頭痛や微熱などの軽微な症状のみの場合がほとんど
*軽症の感染者の方が発症直後のウイルス量は高い

 

第117回日本内科学会講演会 緊急シンポジウム【新型コロナウイルス感染症 -疫学・対策から臨床・治療までー】より一部引用

 

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