コロナ後遺症としての慢性疲労症候群

慢性疲労症候群は、診察や検査では異常が見られないにもかかわらず、日常生活ができない疲労感が長期的に見られます。


慢性疲労症候群の診断については以下の通りです。


1)職業的、教育的、社会的または個人的活動を、発病前の水準まで拡げる能力が大幅に低下するかまたは損なわれている状態が6カ月以上続き、かつ、しばしば顕著で、新たなまたは明らかな発症として起こり(これまで続いてきたものではない)、過度の継続的労作の結果ではなく、休息しても実質的に軽減されることのない疲労を伴う

2)身体活動に伴い症状が悪化する

3)睡眠をとっても疲れがとれない


以下の少なくとも1つが認められる

・思考困難
・起立時に頭のふらつきやめまいを感じ、横になると治まる

*これらの診断基準は医学研究所(現在は全米アカデミーズの健康・医療部門)によって2015年2月に提案されたものである。

*症状の頻度と重症度が重要であり、これらの症状が半分以上の期間において中等度(moderate)、かなり(substantial)、または重度(severe)の度合いでみられなければ診断を疑問視することも必要である。


 

慢性疲労症候群の原因は不明ですが、感染や免疫システムの異常が関係していると考えている研究者もいます。


今回の新型コロナウイルス感染症では、後遺症と思われる症状を訴えている方の中に、思考力・集中力の低下、疲労、痛みなど慢性疲労症候群に似た症状を訴える方が増えています。


感染後の疲労感はよくみられる症状の1つですが、通常すぐに回復します。

 

しかし、慢性疲労症候群では、体を動かしたり、頭を使ったりすると、ひどい場合は数週間寝たきりになることもあります。

日本で感染が拡大してから半年以上が経ちましたが、感染後の長期間にわたる慢性疲労症候群に酷似した体調不良が増えていることが明らかになってきています。


米国国立アレルギー感染病研究所(NIAID)のAnthony Fauci(アンソニー・ファウチ)氏も新型コロナウイルス感染後のこれらの症状について慢性疲労症候群に類似すると言っています。

 

そもそも感染したかどうかの証明や、後遺症かどうかを診断することは難しく、受診しても検査値に異常も出ない場合は「自粛期間で運動不足じゃないのか」「コロナのストレスだからゆっくり休んで」と言われることも多々あるようです。

 

しかし新型コロナウイルス感染症については様々なことがわかってきているとは言え、そもそも全体像がまだ見えておらず、この感染症についてどこまでわかっているか誰もわかりません。

 

つらい症状を理解してもらえず、ドクターショッピングするケースもかなりあります。

 

西洋医学での対応が難しい場合は、漢方を試してみてください。ただし一部、漢方で積極的に対応しているクリニックや薬局などもあるようですが、中医学的な弁証をせずに一律の処方であったり、漢方本来の使い方ではない方法で対応しているところもあるようですので、漢方を利用する際には注意が必要です。

 

もし漢方で後遺症に対応する場合は、「弁証論治(べんしょうろんち)」を用いて、病因や経過を具体的に分析し、論理的に体質を明らかにして治療方法を選択する中医学的アプローチを取ることで漢方の効果は発揮されますので、中医師は中国の中医薬大学で中医学を修めた相談員のいる薬局で相談するのがおすすめです。

 

コロナ後遺症の方の症状の改善は時間がかかりますが、弁証論治を用いた中医学的アプローチで少しずつ改善している方が増えています。

 

西洋医学的にも、感染後に慢性疲労症候群(またはそれに近い症状)を発症している方とそうではない方の免疫特徴を比較する研究も始まっています。

 

今後色々なことが少しずつ明らかになってくると思いますが、西洋医学で対応が困難な症状については、漢方も取り入れて少しでもつらさを和らげてもらえたらと思います。

 

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