「人」や「人間関係」は「ダーク」だと困りますが…
「チョコレート」はダークの方が良さそうです
チョコレートの摂取量と2型糖尿病(T2D)との関係を調べた報告があります
2型糖尿病(T2D)の世界的な有病率は過去数十年で著しく増加し、2019年には世界中で推定4億6300万人が罹患し、2045年には7億人に増加すると予測されています
2型糖尿病は、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなった状態)とインスリンの分泌障害を特徴とする多因子性疾患であり、心血管疾患、腎不全、視力喪失などの多数の重篤な合併症を引き起こす可能性があり、予防と管理が重要です
過去に食事中の「フラボノイド」の消費量と2型糖尿病のリスクについて調べた研究があり、その報告では「フラボノイド」の抗酸化作用、抗炎症作用、血管拡張効果が、2型糖尿病のリスクを低下させる可能性があることを報告しています
「カカオ」を原料とするチョコレートは、「フラボノイド」の含有量が高い食品の1つですが、2型糖尿病への影響ははっきりしていません
「チョコレート」といってものダーク、ミルク、ホワイトチョコレートなどの種類があり、カカオの含有量や砂糖や牛乳などの他の成分の割合が異なり、2型糖尿病へのリスクは異なる可能性があります
チョコレート摂取量と2型糖尿病(T2D)リスクの関連を前向きコホート研究で検討した報告があります
米国看護師健康調査および医療従事者追跡調査の参加者を対象に、行われチョコレート総摂取量については19万2208例、チョコレート種類別については11万1654例を解析しました
個人、生活習慣、食事の危険因子で調整したのち、総摂取量主解析の結果、チョコレートを全くまたはめったに摂取しない人と比較して、週5片以上摂取した人は2型糖尿病の発症率が10%低いことがわかりました
種類別の解析では、ダークチョコレートを週5片以上摂取した人は2型糖尿病の発症率が21%低く、ミルクチョコレートでは有意な関連はみられませんせんでした
ダークチョコレートの摂取量と2型糖尿病リスクには用量反応関係が認められ、週1片摂取するごとに3%(1%-5%)の有意なリスク低下が見られ、またミルクチョコレートの摂取は体重増加に関連していました
カカオ分が比較的高く乳製品が含まれていないものはダークチョコレートと呼ばれます
ダークチョコレートではカカオの含有量は40~60%が一般的ですが、明確な定義はないため、少量の乳製品を含むこともあります
また、カカオ分が70~90%と特に多く、ハイカカオ(高カカオ)といわれるものもダークチョコレートの一種です
日本での「チョコレート」の分類は少し複雑でわかりにく部分もありますが、ハイカカオ(高カカオ)と謳っている商品であればダークチョコレートということになります
「そうはいってもチョコレートでしょ?」と思う方もいると思いますが、そもそもハイカカオ(高カカオ)チョコレートは「低GI」の食品です
「GI値」とは食品がどれくらい血糖値を上げるかを示す指標で、GI値が100に近づく食品ほど急激に血糖値が上がりやすく、低い食品は血糖値の上昇が穏やかであることを示します
GI値が55以下のものを「低GI食品」と定義されていますが、ハイカカオ(高カカオ)チョコレートのGI値は15~30で、「低GI」のため血糖値は上がりにくいとされています
カカオは脂質を含むため、たくさん摂取すればもちろん問題も生じますが、適量を守りながら摂取することで、2型糖尿病のリスク低下に役立つ可能性があります
「カカオ」は薬膳的にもとても良い効果があります
性味:平性/苦・甘
帰経:心・胃・大腸
効能:
・心と体に気を補う
・血の巡りをよくする
・体にたまった余分な水分を体外に出す
・心を安定させる
「チョコレートは体に良くない」というわけではなく、種類や量に気をつければ、立派な薬膳養生になります
ただし、100%のハイカカオ(高カカオ)チョコレートだと、美味しく、というのは難しいのでもう少しカカオの割合を落としたハイカカオ(高カカオ)の方が良いかもしれません
味も食養生の重要なポイントです
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