漢方薬は長く飲まないと効きませんか?

「漢方は続けないと効果がでない」 と聞いたことがある方は多いと思います。

これは必ずしもそうではなく、飲む人の体の状態や体質、服用する漢方の種類などによって変わってきます。

漢方薬の中には、急性期の症状に使用するものもあり、その場合数十分程度で効果を実感できるものもあり、例えば風邪の初期漢方薬を服用すると1~2回の服用で治ることもあります。

漢方薬が続けないと効果が出ないと誤解されているのには、漢方薬が慢性疾患に使われることが多いことが原因だと思われます。

確かに慢性化した症状を和らげるためにはある程度の期間服用していただく必要がありますが、そのような場合でも、体の状態を確認しながら漢方薬をその時々に合わせて調整し、改善の度合いに合わせて漢方薬を変更しながら、少しずつ体のバランスを整えていきます。

続けてないと効果がないというわけではなくて、服用して効果があったら、またその状態に合わせて調整し、体の調整許容範囲を超えないようにバランスを取りながら漢方をお選びしています。

「続けないと効果がない」というより「続けることで無理なくバランスを整えることができるようになる」と言い換えるとわかりやすいかと思います。

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