新型コロナの「幸せな低酸素症」

 こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

新型コロナウイルスに感染後入院先が見つからず、待機者数が増えています。東京都では入院先や療養先が決まらず調整中となった感染者がのべ3000人を超えたとの報道もあり、入院調整が非常に困難になっています。

新型コロナウイルスの怖い点

新型コロナウイルス感染症で怖いのは

「最初は軽い風邪と思い、あまり心配せず自宅療養していたが、突然、苦しさを感じた思ったら一気に悪化していった…。」

というような「急激な重症化」です。

重症化の兆候を見逃さず、命を守るための行動を取るためにはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。

 

酸素飽和度とパルスオキシメーター

新型コロナウイルス感染症の「重症度」の目安となるものに「酸素飽和度」がありますが、そのチェックには、簡単に測定できる機器に「パルスオキシメーター」があります。

昨年ものすごく売れて、一時手に入りにくい状況にもなりました。

医療用のものは数万円しますが、それ以外のものでは数千円で手に入ります。

パルスオキメーターで測定するのは血液中の「酸素飽和度」を測定するものですが、酸素飽和度とはどのくらいのヘモグロビンが酸素と結合しているかを表します。

正常値は96~100%ですが、肺疾患があったり、喫煙者や高齢者では数%低下していることもあります。

 

低酸素血症(ハイポキシア)

酸素飽和度が90%以下は「低酸素血症(ハイポキシア)」と呼ばれます。

酸素を結合したヘモグロビンは鮮紅色で、酸素を結合しないヘモグロビンは暗赤色になるため低酸素血症では顔色や唇の色が悪くなります

パルスオキシメーターでは、光の透過率を利用して酸素飽和度を測定します。

今回の新型コロナウイルス感染症で問題になるケースに「ハッピーハイポキシア(幸せな低酸素血症)」があります。

通常、低酸素血症では強い呼吸困難が症状として見られますが、新型コロナウイルス感染症による肺炎では、低酸素血症が起こってもあまり苦しさを訴えないケースが見られます。

このようなケースを海外で「happy hypoxia(ハッピーハイポキシア)」と称し、その表現のインパクトもあり、広く知られるようになりました。

日本でも「自宅療養中に急変して死亡」というケースの中には、この「happy hypoxia(ハッピーハイポキシア)」であった可能性もあると考えられています。

最近の報道では、亡くなられた国会議員の羽田雄一郎氏がhappy hypoxia(ハッピーハイポキシア)だった可能性も指摘されています。

なぜこのようなことが起こるのかは様々な原因が考えられていますが、そのメカニズムは現時点では不明です。頚動脈小体へのウイルス感染も推測されていますが、まだわかっていません。

このような状況を避けるために、体調不良時にパルスオキシメーターでのチェックも進められるようになってきています。

 

パルスオキシメーターを入手したら

パルスオキシメーター手に入れたら、平常時の値を把握することが大切です。ネイルやマニキュアが付いていない状態で測ります。また冷え症などで指先が冷えている場合は、あらかじめ温めておきましょう。

測定する際は90%未満または通常より5%以上低下しているような場合はかかりつけ医に相談し指示を仰ぐようにします。

 

スマートウォッチの活用も

「Apple Watch Series 6」などのスマートウォッチでは、「酸素飽和度」が測定できるようになっています。このほか心拍数なども測定できたりしますので、このようなヘルスケア機器を活用するのもいち早く体の変化に気づくためには有効かもしれません。

 

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