嗅覚障害は軽症例で多い!?

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。


新型コロナウイルス感染症での嗅覚障害について、機序についてはわかってきていることはありますが、なぜ他のウイルス感染症と比べて多いのかはまだわかっていません。

 

新型コロナウイルス感染症の重症度と嗅覚障害についての関係についての報告があります。

 

この報告は2020年3/22〜6/3まで、ヨーロッパの18の病院から2,581名のCOVID-19による患者さんの解析によるものです。

 

解析の結果、嗅覚障害の発症率は、中等度では4.5%、重症例では6.9%であるのに対して、軽度の方が嗅覚障害の発症率が85.9%と有意に高いことがわかりました。

また、328名(24.1%)の患者さんでは、自覚症状である嗅覚障害が見られてから60日経っても嗅覚障害の回復が見られませんでした。

自覚症状の継続平均期間は21.6±17.9日でした。客観的な嗅覚検査では、60日後の時点では15.3%、6ヶ月後の時点では4.7%が嗅覚障害は回復していませんでした。また客観的に嗅覚障害が重症なほど持続的な嗅覚障害を生じやすいこともわかりました。

今回の報告では、嗅覚障害は、新型コロナウイルスに感染した際には頻度が高い症状の一つではありますが、重症例ではあまり見られないという特徴が見られました。

 

軽〜中等症と重症例でなぜ症状に違いがみられるのか、これに対して感染に対する免疫反応が異なるからではないかという仮説もありますが、原因はわかっていません。

 

嗅覚障害は、当初中国の感染爆発時には指摘がされなかったため、本当かどうか疑われた時期もありますが、現在では初期の症状、後遺症の1つとして知られるようになりました。

 

未だわからないことも多い新型コロナウイルス感染症ですが、多くの研究者、医療従事者、各種の専門家によりその実態が明らかになってきています。

嗅覚障害は、生活の質を大きく下げる症状の一つですが、その症状がもつ臨床的意義については少しずつわかってきているようです。

 

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