インフルエンザ治療薬

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

インフルエンザ治療薬

インフルエンザシーズン真っ只中ですが、インフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」について、その使用は慎重に(特にお子さま)・・・という内容です。

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「ゾフルーザ」は、2018年に日本で販売を開始しました。「1回服用するだけでOK」となんとも簡単な服用方法に飛びついた人たちが多く、2018年のインフルエンザ治療薬の年間売り上げ1位を達成しました。

たとえば「タミフル」は1日2回、5日間の服用方法ですし、「イナビル」や「リレンザ」は吸入薬なので、呼吸器のトラブルがある方には使用が難しい場合もあります。

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そこに来て「1回服用するだけ」というのは画期的な服用方法の「ゾフルーザ」は毎年インフルエンザでてんやわんやになる日本では受けちゃったんですね。

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しかし、発売年のインフルエンザシーズンにあちこちで処方されている一方、慎重論も存在しました。
十分なデータがない、検証されていないとするものです。

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そもそも「ゾフルーザ」は画期的な作用機序などを持つ医薬品を対象に審査期間を短縮する「先駆け審査指定制度」を経て承認されたもので、審査期間が短いものでした。通常であれば1年前後かかる審査を4ヵ月で終えています。

加えてデータについてもゾフルーザの有効性については、タミフルと比べて「劣っていない」とするもので、他のインフルエンザ治療薬に比べて大きなメリットはなく、臨床試験段階で耐性ウイルスの検出割合が高い(特に子ども)ことも懸念材料でした。また、薬学的に言えば1回の服用で効果が出る一方、長く体に残るため、もし副作用が出た場合、症状が治るまで時間がかかるというのも心配されていました。

そしてその懸念は的中しました。

東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らの研究チームは、ゾフルーザに耐性のあるウイルスの性質について動物実験で詳しく調べた結果を発表しました。

発表によると、やはり子どもに投与した場合(12歳未満、A型)ゾフルーザ耐性ウイルスが高い頻度で出現し、しかも耐性化したウイルスは通常のウイルスと同等の増殖生、病原性を持つというものでした。

そもそも「タミフル」ですら、2017年にWHOによる「保健システムに最低限必要な薬のリスト」から外されています。

インフルエンザウイルスによる症状を0.5~1.5日短縮するのみで、副作用としての嘔吐が高頻度で発生するからというのがその理由です。世界的には「絶対に必要な薬じゃないよね?、インフルエンザの症状でつらくなるのか、薬の副作用でつらくなるのかだったら「タミフル」飲まなくてもいいよね?」という感じでしょうか。

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現時点では「ゾフルーザ」は、効果についてはタミフルと比較して「非劣勢」(優位性ではない)であり、子どもに投与すると高頻度で耐性化し、耐性化したウイルスは通常のウイルスと同等の増殖生、病原性をもつという薬です。

タミフルにしてももう20年近く使用実績がある薬です。ゾフルーザにはまだデータが蓄積されておらず、そんな中ですら耐性ウイルスが出やすいことがわかっている、さらにこの先、耐性化したウイルスがどうなるのかわからない・・・、とても怖い状況です。

使ってはいけないということではなく、慎重に・・・というのが現段階の精一杯のところかと思いますが、いつの時代からでしょう、インフルエンザウイルスに感染したら薬を飲まなくちゃいけないという風潮になったのは・・・。

漢方も結構いい働きをしますので、もう少し使ってもらえると嬉しいです。

 

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