繰り返す子どもの発熱・炎症に漢方を

こんにちは、相模原 タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

 

子どもの体調不良は原因がわからないことも多いです。とくに「発熱」はよく問題となります。

発熱があるので受診しますが、しばらくすると落ち着き、またしばらくすると発熱します。

原因もわからず、特効薬といえるものもないので、発熱のたびに受診することになります。

 

周期的に熱を繰り返す原因不明の病気で「PFAPA症候群」という病気があります。

PFAPA症候群は、5歳以下の子どもには比較的多く見られ周期的に発熱発作が起こります。

 

発作の周期は規則的で、おおよそ月に1回発熱が3〜6日続きます

 

発熱のほか、喉の痛み口内炎リンパ節の腫れだるさ腹痛頭痛などが見られます。

 

発熱発作以外の時は基本的に元気で、その他の異常もありません。

 

まれに大人でも見られますが、通常は成長するにつれて症状はなくなる傾向にあり予後は良好と言われています。

 

原因も治療法も西洋医学的には確立していません。ステイロイド、シメチジン、扁桃摘出などが有効な場合もありますが、確立された治療法はありません

 

PFAPA症候群は遺伝的原因については確定しておらず、免疫の異常で自己免疫や感染症の直接的な関与なしに炎症がおこると考えられています。


このPFAPA症候群には漢方が奏功することがあります

 

体調や体質などを考慮しながら使用しますが、小柴胡湯、柴胡清肝湯、抑肝散、柴胡桂枝湯など、いわゆる「柴胡剤」と呼ばれる処方が使用されます。

 

柴胡剤の基本処方である「小柴胡湯」を用いる基準について《傷寒論》では「傷寒五六日中風、往来寒熱、胸脇苦満、黙々として飲食を欲せず、心煩喜嘔、或は胸中煩して嘔せず、或は渇し、或は腹中痛み、或は脇下痞鞕、或は心下悸して、小便不利し、或は渇せず、身に微熱あり、或は欬する者は、小柴胡湯これを主る」とあります。

 

上記の内容で、柴胡剤の使用目標の1つである「往来寒熱」が使用のポイントになっているのですが、「往来寒熱」とは繰り返し発熱することを言います。

 

柴胡剤は、西洋医学的には、抗炎症作用免疫調節作用自律神経・ホルモン調節作用中枢神経作用消化器系調節作用があると考えられています。

 

月に1度程度の発熱発作のため、効果を感じ始めるまでは3ヶ月〜服用が必要ですが、西洋医学的にはあまり手立てがないため、試す価値は十分にあります。

 

このほか、PFAPA症候群以外にも風邪をひきやすい扁桃が腫れやすい中耳炎を起こしやすいなど、繰り返し炎症生の疾患に罹患しやすい場合にもその予防に漢方が有効とする報告もあります。

 

何度も発熱や炎症を繰り返すことによる受診は、子どもにとっても、親にとっても大きな負担となります。

 

漢方を服用することで、発熱の頻度、感染の頻度を減らし、また症状を軽くすることが期待できますので、繰り返す発熱、炎症から脱却し、元気に過ごす日々が「日常」となるように漢方をお役立てください。

 

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